杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010

こどもの病気|杢保小児科医院(もくぼしょうにかいいん)小児科・アレルギー科・予防接種

こどもの病気とケア

食道異物・気道異物 
 子どもはよくオモチャ・コイン・ボタンなど口に入れて遊び、時に飲み込んでしまうことがあります。またそれが食べ物だとしても安心はできません。ピーナッツなどを口に入れたまま走り回り、転んだ拍子に気管に入ってしまう事もあります。

 例えば、身近な10円玉。10円玉の直径は23.5mmです。この大きさでも飲み込んでコインが胃までちゃんと入れば不思議な事に問題なく便に混じって出てきます。その一方で喉に詰まらせてしまう事もあります。一般に20mm以上では詰まるリスクが大きくなります。

 詰まる場所で多いのは食道と気管の分かれ目のところです。これは10円玉だけではなく、全てのコインに共通します。この時、それが気管を塞いでしまえば息ができなくなり危険です。子どもが喉に詰まらせて息ができずあえいでいるときは、上半身を前かがみに抱いて背中を叩くか、横向きに寝かせ背中を叩きます。ただし意識が無くなればこれはしてはいけません。直ちに救急車を呼びましょう。同じ場所に詰まらせても息ができて冷静に「のどにある」と教えてくれた子どももいますが、多くは痛みなどを訴え不機嫌になります。詰まってしまったかどうかは、コインであればレントゲン写真で確認できます。一方プラスチックなどは、レントゲンに写らないので、残念ながら確認する事ができません。

 飲み込む物で特に危険なのはボタン電池です。ボタン電池は、漏れ出たアルカリや発生した電流により早期に高度の粘膜障害をおこす事があります。そのためなるべく早く取り出す必要があります。最近のゲームはこのボタン電池を使っている事が多く、小さな子どもの手の届かない所に置くなど細心の注意が必要です。万一飲み込んだ場合は、喉に詰まった様子が無くても直ちに耳鼻科や外科のある大きな病院を受診して下さい。

 一方比較的小さな物は、食道ではなく気道に入る事があります。その場合の多くは咳き込みや息苦しさを訴えます。このような場合は、必ず病院を受診しましょう。

 小さな子どもは何でも口に入れます。これは子どもの発達において自然なことですが、子どもの命に関わる事故につながる危険性があります。子どもの手の届く所に危険な物がないよう、また口に物を入れて走ったりはしゃいだりしないよう十分気を付けてください。

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