杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010
- 赤ちゃん:口の中のカビ:鵞口瘡
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赤ちゃんに「カビが生える」というとビックリするかもしれませんが、決して驚くような事ではありません。大人だって水虫(白癬菌はカビです)になる事があるのですから、赤ちゃんにだってカビは生えます。それに、赤ちゃんの免疫力は未熟なので生えやすいのです。
赤ちゃんの口のカビはカンジダという名前で、私たちの皮膚や口の中やお腹の中などに住んでいます。赤ちゃんにはカンジダの付いた哺乳瓶や指などが口に入る事で感染します。
カンジダが口の中に生える事を「鵞口瘡(がこうそう)」と呼びます。口の中にカビが生えると頬の粘膜や上あごに白いミルクカスのような物がつきます。これはミルクかすと違ってこすっても取れません。一般に痛みはありません。
治療はピオクタニンという紫の染料を塗ったり、抗真菌薬を塗ったりします。治療しなくても消える事もあります。
予防としてできる事は、赤ちゃんが口にする哺乳瓶やおしゃぶりやおもちゃの消毒です。母乳の方は、おっぱいを清潔にする事にも気を配りましょう。ですが、哺乳瓶やおもちゃの消毒はそう神経質にならなくてもいいでしょう。赤ちゃんの免疫は未熟なので何度でも繰り返すことがありますが、塗り薬を適切に使って、治療すればいずれ出なくなります。