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こどもの病気|杢保小児科医院(もくぼしょうにかいいん)小児科・アレルギー科・予防接種

こどもの病気とケア

RSウイルス感染症(細気管支炎)
 RSウイルスは鼻風邪の原因ウイルスですが、小さな赤ちゃんがかかると息苦しくなる事があり、小さな赤ちゃんには恐ろしいウイルスです。

 小さな赤ちゃんではまず、鼻水から始まり、38-39度の発熱と咳が続きます。初めてかかった場合には、25-40%の乳幼児で気道の末梢(細気管支)が炎症を起こし、細気管支炎や肺炎になるなどの兆候がみえ、呼吸困難をおこし0.5-2%で入院が必要となります。大部分の子どもたちは、8-15日で軽快します。冬によくはやり、2歳までには大部分の子どもがかかると言われています。その後もRSウイルス感染症は生涯の間に何度もかかりますが、普通の風邪あるいは、ひどい風邪のような症状の場合が多くなります。

 RSウイルスのうつりかたは風邪と同じで、咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込んだり、ウイルスがついたおもちゃをなめたり、ウイルスがついた手で赤ちゃんの口元を触ったりといった事でうつります。潜伏期は2-8日です。上の子が感染した場合、症状が出る前に下の子にうつすリスクがあります。また、小さな子どもは、症状が消えてからも、1-3週間程、周囲の人たちにうつす可能性があります。

 RSウイルス感染症は、生後6ヶ月以下の赤ちゃんがかかると、重症になりやすいので小さな赤ちゃんは、かからないように十分に気をつけないといけません。

 予防接種は、今はまだありませんが、予防の注射があります(抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体のパリビズマブ:商品名シナジス)。これは、特に重症化しやすい未熟児の赤ちゃんや、気道や心臓に問題のあった赤ちゃんに、感染予防として使われています。RSウイルス流行期に月1回筋肉注射されます。残念ながらこの注射は、現在のところ、どの赤ちゃんでも受けることができるというものではないのです。

 タバコの煙もRSウイルス感染の危険因子の一つと考えられています。RSウイルス感染を防ぐためには、受動喫煙を防ぐことも大切です。

 風邪をひいたと言っても、毎回原因となるウイルスは違っています。できる予防をして、冬場にそなえましょう。

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