杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010

こどもの病気|杢保小児科医院(もくぼしょうにかいいん)小児科・アレルギー科・予防接種

こどもの病気とケア

“おたふくかぜ”による難聴
 “おたふくかぜ”は、多くの子供がかかる病気です。耳の下と顎のところにある唾液腺(つばを作るところです)が腫れて、痛くなります。よく移るので腫れがひくまでは自宅療養が必要となり、多くの場合1週間以上かかってしまいます。思春期以降の男性がかかると睾丸炎を起こしやすく、不妊症の一つの原因となってきます。子供での一番嫌な後遺症がこの「難聴」と言われています。多くは片耳で、聞こえの神経に感染しておこります。その頻度は正確には分かっていませんが、子供がかかった場合700人に1人くらいと言われています。

 かかってから難聴を予防することはできません。耳の聞こえは一生の問題です。今のところ、かかってからではなく、かからないようにするのが一番の防御策となります。

 “おたふくかぜ”には<予防接種>があります。とはいえ、公費で受ける事ができるものではなく、自費で受ける任意接種となっています。

 以前おたふくかぜが、麻疹・風疹と一緒に組んでMMRワクチンとして定期接種とされていた事がありました。このときには、接種後に髄膜炎の発症が多くみられたため中止となりました。当時300〜600人に一人と言われたワクチン後の髄膜炎も、改良され、現在では2000〜6000人に一人となっています。髄膜炎と聞くと恐ろしいと感じると思いますが、実際に“おたふくかぜ”にかかると、症状が無くても2人に1人は髄膜炎になっており、髄膜炎の症状(頭痛・嘔吐)が出るのは10人に1人と言われています。ワクチンはかかった場合よりもずっと髄膜炎をおこしにくくなっているのです。その他ワクチンの副反応では、難聴や睾丸炎はほとんどありません。

 “おたふくかぜ”は“はしか”の様に命にかかわる病気ではありません。でも難聴は一生の問題となります。また、長期間の自宅療養は家族にとっても大きな負担となる事でしょう。ワクチンは1歳になれば接種できます。ワクチンで防げるものは防いでいきたいものです。かかって困る前の予防策。ご検討されてはいかがでしょうか。

(ワクチンでの免疫は、一生は続きません。2回の接種をお勧めします。)

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