杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種) 〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原972-1 TEL:0877-98-2010
- 気管支喘息
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「小児ぜんそく」子どもの気管支喘息をそう呼びます。
***気管支喘息っていったい何でしょう***
息をする時、口から肺まで空気が通ります。その途中に気管支があります。その気管支が炎症をおこし腫れてしまっているのが喘息なのです。
腫れがひどくなると、空気の通り道は狭くなり、ヒューヒュー、ゼーゼー音がして苦しくなります。軽い場合は咳込みがおこります。そして、それがおこったりおさまったりするのです。
例えば、夜寝入りばなや朝方に咳込んでゼーゼー苦しくなっても、昼にはウソのように元気になります。そのため日中に病院を受診しても、「大丈夫ですよ。」と言われたりします。夜の症状を上手に的確に伝えないと、わかってもらうことはできません。日中に喘息の胸の音がするのは、かなり炎症が進んだ時です。
***治療***
治療は、内服や吸入で、発作を抑える治療と、気管の炎症を取る治療があります。
特に気管の炎症をとる事が大切です。症状が出ている時に治療するだけではなく、何も症状のない時に治療を続け、炎症を鎮めましょう。そう簡単に炎症はとれません。治療は気長になります。
でも、ご安心下さい。喘息の治療薬は年々安全かつ有効になっています。
***喘息を持つ事***
悲観する事はありません。オリンピック選手の2割以上、また多くの芸能人が喘息を持っています。上手につきあって行く事が一番です。ちなみに、思春期までに発作がおこらなくなれば、大人まで持ち越す事は少ないと言われています。
***家庭で気を付ける事***
ダニなどのアレルゲン対策をすることと、過保護になり過ぎず、子どもを元気に遊ばせることです。そして、毎日の治療を怠らない事。スポーツや日常生活で発作が出る場合は、医師に相談しましょう。治療が十分ではない証拠です。
何でもできて、心も丈夫に育つよう、みんなで見守る事としましょう。